勘違いでもいいから、自分を信じることが勝利につながる。

昔、自信と過信の違いは、現実的な根拠があるかないかと書いたことがあります。

根拠がない自信は、過信につながる、と。

ただ、最近少し考えを変えました。根拠がない自信も有効なように思えてきたんだよね。

たとえばある少年が宇宙飛行士にあこがれて、「自分は将来絶対に宇宙飛行士になる」と思っていたとします。

少年が宇宙飛行士になれる根拠なんて、この時点ではなに一つありません。でも、「自分は宇宙飛行士になる男だ」「自分は宇宙飛行士にふさわしい」という、決めつけにも近い信念をもっていたら、おのずと宇宙飛行士になるための要素を備えていくと思うんだよね。

宇宙飛行士に必要な知識とか、技術とか、さ。自分は宇宙飛行士になる人間なんだと信じているんだから、宇宙飛行士に求められることを身に着けるために当然のように努力すると思うんだよね。それらを身に着けていることが、彼にとっては当然なんだからさ。

 

 

***

 

 

自信を身につけるには、勝利や経験が必要です。例えばサッカー。試合のたびに毎回のように勝利をおさめる常勝チームは、自分たちに自信をもっています。自分たちは強い、と感じています。

そして、その自信が、さらに勝利を呼び込みます。「自分たちは強い。勝利にふさわしい。」と考えて試合に臨むので、勝利にふさわしい行動をします。自信が勝利を呼び込み、勝利が自信につながります。勝利と自信がお互いにお互いをつよめているんだよね。

逆に毎回のように負け続けているチームは、自分たちは弱いと感じています。自分たちは弱い負け犬だと思って試合に臨んでいるので、めったに勝てなくなります。敗北がふさわしいと感じているからです。勝つことなんてできないと思いながら戦って、勝てることなんてそうそうありません。

負けが自分たちに対する不信を呼び込み、その不信がさらに負けを呼び込みます。悪循環だよね。

 

さて、ところでこの負け犬たちが、決めつけにも近い自信を身に着けたとします。

「自分たちは強い」「自分たちは勝利にふさわしい」「自分たちは絶対に負けない」という、勘違いともいえる自信をこじつけでもいいので身に着けたとします。

もちろん、勘違いが勝てるほど勝負の世界は甘くないので、それでも負け試合を重ねるでしょう。でもさ、「自分たちは弱い負け犬だ」と思いながら戦うのに比べて、いい試合をすると思うんだよね。勝者にふさわしい戦いをするし、簡単には試合をあきらめないと思うんだよね。

そして、そういった姿勢や態度はいつか必ず勝利に結びつきます。その勝利がきっかけになって、本格的な自信を身に着けることにつながることってあると思うんだよね。

 

にわとりが先か、卵が先か、という話に近いんだけどさ、勝利と自信はお互いにお互いを生み出す関係になっているんだよね。

だから、勘違いでも根拠がない自信でも、自信を身に着けた人って、強いんだよね。

もしかしたら、勘違いをするくらいの人のほうが、人生を楽しめるのかもしれないね。

 

 

***

 

 

ただ、もちろん勘違いは過信や傲慢にもつながるリスクがあると、ロイチは今も感じています。

一つは、自分たちは強いと勘違いするあまり、自分たちの弱さと向きあうことをおろそかにする可能性があること。

「自分たちは強い、弱点なんてなにもない!」と言って突進したら、もしかしたら勢いで勝てることもあるかもしれません。だけど、弱点がなくなることはありません。根拠のない自信を持つことは大事だけれど、同時に、自分の弱さと向き合う勇気ももっていたいよね。でないと、勢いが消えたときに、再び負け犬に戻ってしまいます。弱点と向き合って、克服しようとすることで、勢い頼みの勝者から一歩先に進めると思います。

 

また、他には、他者を馬鹿にしてしまう可能性がでること。

自分たちは強いと感じることは結構なんだけれど、自信を得ようとするあまり、周りの人や相手を馬鹿にするのは良くないと思うんだよね。

対戦相手を過小評価したら、思わぬしっぺ返しを食らってしまうことってあると思います。また、勝負事にかぎらず、普段の態度でも、自分の自信を得ようとするあまり、周りを馬鹿にしていたら、人といい関係を築くことはできないよね。

相手や周りの人を馬鹿にしないで、リスペクトをする姿勢をもつこと。そのうえで勘違いでもいいから自分の強さを信じること。その姿勢が、勝利につながると思います。

 

 

***

 

 

「信じる」という行為は、もしかしたら理屈を超えているのかもしれないね。

理屈で説明したり証明できることは、「信じる」ことを必要としないものね。

できるかどうかわからない。勝つかどうかわからない。成功するかどうかわからない。でも、それでも自分を信じようとすること。自分ならできると強く信じること。その姿勢が勝利を呼び込むのだと思います。

 

読んでくれてありがとさん!!