自分のスタイルにこだわらない
経営学者のドラッカーさんのお言葉だそうです。
形兵の極みは、無形に至る。(スタイルにこだわらない軍隊が最強である(意訳))
昔の中国の軍師の孫子のお言葉だそうです。
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自分のスタイルややり方にこだわるのは無意味だと思うんだよね。
例えば、野球。
「常にホームランを狙うのが自分のスタイルだ」という考えを持っている男の子がいるとします。
今までホームランを何度も打ってきた自信があるのかもしれません。
格下のピッチャーだったら、そのやり方で十分通じるかもしれません。
でもさ、相手が格上のピッチャーだった場合はどうかな?
今まで見たこともない変化球や速球を投げてきた場合はどうかな?
自分のスタイルにこだわって、ホームラン狙いで大振りを繰り返していたら、ただ三振を積み重ねるだけになってしまうと思うんだよね。
相手の球を研究して、どういう打ち方をすればよいか考えて、自分のバッティングを変える必要があるんだよね。
つまり、相手にあわせて自分のスタイルを変える必要があるんだよね。
勝負で大事なのは「勝つこと」であって「自分のやり方にこだわること」ではないでしょ?
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「自分らしさ」という言葉があるよね。
こういう服を着るのが自分らしいとか、こういう生活スタイルをするのが自分らしいとか、人それぞれ考えがあると思います。
ただ、「自分らしさ」にこだわるのは危険なんだよね。
「自分」というのは年齢だったり、状況でどんどん変わっていくんだよね。5歳のころの自分と15歳の自分では、ぜんぜん違うでしょ?15歳の自分と65歳の自分もぜんぜん違うでしょ?
「自分」が変わるのに、「自分らしさ」を変えないのは危険だと思わない?
15歳のころに似合っていた服を「これが自分らしさだから」といって65歳になっても着ていたら、似合わないでしょ?
「自分らしさ」とは正確に言うと、「過去の自分に適していたスタイル」のことです。
そのスタイルがこれからも通用とは限らないよね。
状況だったり、自分の変化にあわせて、「自分らしさ」を新しくする必要があるよね。
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「自分らしさ」にこだわるのがいけないなら、なににこだわればいいのか、わからなくなっちゃうよね。
ブイチの考えだけれど、ブイチは「目的」にこだわるようにしています。
例えば、野球のゲームをするときの目的は「勝利」であって「自分のスタイルを貫くこと」ではないよね。
なにが目的で、なにが手段なのか、はっきりと区別することで、整理できるところもあると思うんだ。
読んでくれてありがとさん!!