あえて運動をすることで、元気を取り戻せる。
例えば心が元気でなくなると、ご飯を食べる気もなくなるよね。そうすると栄養が足りなくなるので、体も元気じゃなくなっちゃうよね。
逆に体が元気でないと、心もふさぎがちになっちゃうよね。例えば寝不足とかで体が疲れていると、自然と弱気になったり、元気をなくしてしまうよね。
心と体はつながっているんだよね。
心が元気でなくなると体も元気でなくなるし、体が元気でなくなると、心も元気を失いがちになるんだよね。
これは逆についても言えます。
心を元気にすると体も元気になりがちだし、逆に体を元気にすると心も元気になりがちなんだよね。
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昔、多くの国では不況になると失業者がたくさんあふれていました。
景気が悪くなると失業者が増えて、さらに景気が悪くなることに国は頭を悩ませていました。
そこで、ケインズさんという経済学者があらわれて、国にアドバイスをしました。
「景気が悪くなって失業者が増えたら、国がたくさんお金をつかって道路とか国民に役立つものをたくさんつくりましょう。それらをつくるためにお金をつかって、失業者を雇いましょう。そうしたら失業者たちは仕事を得られるので、お金を使うようになります。彼らがお金を使うようになったら、国内の商品がたくさん売れるようになるので、お金がまわって景気がよくなるでしょう。そうしたら失業者は減っていって、ますます景気はよくなるでしょう。」
そして言われたとおりに景気が悪くなったときに、道路をつくったりして失業者を雇うようにしました。すると、ケインズさんのいうように国の景気はよくなって、好循環を始めました。
……これはケインズ理論といって、今でも多くの国が採用している政策の一つです。
ケインズ理論にはいろいろと弱点はあるけれど、定期的に失業者が街にあふれていた時代から進歩させた画期的なアイディアなんだよね。
たとえ話がながくなったけれど、これって心と体の関係にも言えると思うんだよね。
つまり、景気が悪くなって悪循環に陥ったら、国があえてお金をつかって景気をよくすることで景気の好循環をうみだすように、心が元気を失ってふさぎがちになって、それにつられて体の調子も悪くなって……っていう悪循環におちいったら、あえて運動をして、体を元気にすることで心も元気になって、それにつられて体も元気になるっていう好循環をうみだすことができると思うんだよね。
運動をすることは、ストレス解消にもなるし、過剰な心配や不安を減らすのにも役立ちます。
ブイチの経験からすると、ストレッチとか筋肉トレーニングよりも、ジョギングとか水泳とかの有酸素運動のほうがストレス解消になります。
元気がないときにあえて運動をすることで、元気やエネルギーを取り戻すことができるんだよね。
読んでくれてありがとさん!!
参考記事:Exercise reorganizes the brain to be more resilient to stress