お互いの意見や考えを大切にする。
自分や相手の意見を大切にすることで、よりよいコミュニケーションをとることができるんだよね。
自分の意見ばかりを主張して、相手の意見を認めなかったらいいコミュニケーションとはいえないし、相手も自分のことを大切にしてくれません。
例えば、友だちと二人でランチに行くとします。それで、パスタ屋さんとラーメン屋さんのお店から一つを選ばなきゃいけないとします。
君はすでに両方のお店に行ったことがあって、パスタ屋さんの料理はおいしくなくて、ラーメン屋さんの料理はとてもおいしいと感じていたとします。
友だちの意見を無視して、強引に「お昼はこのラーメン屋ね!!」と言ってラーメン屋に連れて行ったら、友だちは自分のことを大切にしてもらえたとは思えないよね。もしかしたら友だちはラーメンは嫌いだったのかもしれません。たとえラーメンがおいしかったとしても、自分を大切にしてもらえなかったので、なんとなく不満がたまってしまいがちになります。
といって、自分の意見を言わないで押し黙って、嫌いなパスタ屋さんに行ったら今度は君のほうに不満がたまってしまうよね。なにかのきっかけで爆発して、自分自身も友だちも傷つけてしまうかもしれません。
お互いがお互いのことを大切にしながら意見を述べ合って、聴きあって、納得できたら、お互いにすっきりしてランチを楽しめるよね。
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たとえ正論を言ったとしても、相手のことを大切にしないで伝えたら、相手には届かないことだってあるし、恨みをかってしまうこともあります。
例えば君はとっても頭がよくて、ものごとの本質が見える子だとします。
それで周りの子が気づかないことにもいち早く気づけるとします。
気づいたことを周りのわかっていない子に伝えるときに、相手を馬鹿にした態度で、上から目線で一方的に伝えても、たとえそれが正論だったとしても相手は反感をもってしまうよね。そうしたら、話し合いはうまくいきません。
相手には相手の考え方や意見があるんだよね。
まず相手の意見を大切にして聴いたうえで、君の意見を述べたら、相手も君の意見に耳を傾けやすくなってくれると思うんだよね。
君の意見が本当に正論で、相手にとっても利益になるってことが伝わったら、相手も悪い態度はしないと思うんだよね。
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自分の意見や考えをくだらないものとして扱う人は、無意識に相手の自由を奪って、相手の意見や考えを踏みにじってしまいます。
例えば夫婦。「私はなにも考えずに夫の言うとおりにします」と言っている妻は、無意識のうちに夫を束縛しています。「妻がどうしたいのかを察しなければならない。」「妻の分もいろいろと決めて指示しなければならない」というふうに夫に考えさせてしまうんだよね。
そして夫は自分の意見や考えを自由に表現できずに、妻の顔色や気持ちをあれこれ察しながら自分の意見や考えを述べがちになります。
自分の考えも、相手の考えも大切にするという姿勢が、お互いに自分の意見を言い合える関係をつくれるんだよね。
読んでくれてありがとさん!!
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