大きく成功するためには、小さなことを積み重ねる必要があります。
そして、小さなことを積み重ねるには、細かいことに気づく能力が必要です。
特に一流と呼ばれる人たちは、わかる人にしかわからない、ものすっごく細かいことをつきつめて仕事をしています。
なので、小さなことや細かいことに気づく能力は、大きく成功するためには必要です。
でもね、「小さなことや細かいことに気づく能力」は、その能力を持っている人を「完全主義」にしてしまうこともあるんだよね。
「完全主義」になった人は、ささいな失敗をゆるすことができません。自分のこだわりが強くなって、自分が思うとおりにならないと、自分に対しても人に対しても怒ってしまって、人とよい関係を築けません。
また、失敗を過剰に恐れて挑戦することを怖がってしまいます。中途半端な成果や、ささいな失敗を受け入れることができずに、怒りっぽくなってしまったり、うつになってしまうこともあります。
完全主義の人は、いつも固い表情をして緊張をしています。「こうしなきゃ」「あぁしなきゃ」というふうに「~~しなければならない」でものごとを考えてしまい、「~~するべきなのにできなかった自分」を受け入れることができず、自分を嫌いになったり、生きるのが辛くなってしまいます。
完全主義になったら、生きるのがつまらなくなりがちだよね。
細かいことに気づく能力をもっている人が、完全主義にならないようにするために、あえて遊び心をもつことをブイチは提案します。
「遊び」という字には、「気持ちのゆとり」という意味もあります。
遊び心をもつことで、気持ちのゆとりをもって、しなやかにものごとに取り組めるんだよね。
気持ちの余裕ができると、態度も表情も柔らかくなることができます。そうしたら、いいパフォーマンスもできるし、周囲の人も必要以上に緊張しなくてすむようになります。
ちょっとした失敗も受け入れられるようになると、失敗を必要以上に恐れないですむので、新しいものごとに挑戦しようという気持ちもわいてきます。
自動車のハンドルには遊びといって、ハンドルを少し切ってもタイヤが動かず、車が蛇行しないように設けられている部分があります。
遊びが少ないとハンドルは重くなり、前輪の受ける振動でハンドルが振れます。
遊びがないといつも神経をとがらせてハンドルをにぎらなきゃいけないから、疲れてしまうんだよね。もちろん遊びがありすぎてもよくないけれど。
ものごとを突き詰めようとすればするほど、細かいことを見逃さないでささいなことすべてを拾おうという気持ちが強くなります。
でも、それじゃ長続きしないし、神経が高ぶりすぎて心の状態を崩してしまうかもしれません。人との関係を壊してしまうかもしれません。
遊び心をもって、適度に余裕をもつことで、しなやかにものごとに取り組めます。遊びのある車のほうがない車よりも運転しやすくて事故を起こしにくいので遠くまでいけるように、遊び心をもっているほうが、もっていなくていつも固い表情をしているよりも、大きく成功できると思うんだよね。
読んでくれてありがとさん!!