愚か者は、遠いところに幸せを探し求め、賢い者は、自分の足元にそれを育てる。
詩人のジェームズ・オッペンハイムさんの言葉だそうです。
遠くから見れば、たいていのものは綺麗に見える。
作家の村上春樹さんの言葉だそうです。
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ここにいけば、無条件で幸せになれるっていうパラダイスはありません。
例えば、気づいていない子も多いかもしれないけれど、日本は多くの外国人、特に発展途上国の人にとっては憧れの土地です。
インフラも整っているし、治安もいいし、豊かだし、デモが許されるくらいの自由があるからね。
でも、実際に日本に住んでいる君たちにとって、日本はどうでしょうか?いるだけで幸せになれるようなパラダイスでしょうか?
???
多くのみんなにとっては、日本は住んでいるだけで幸せになれるパラダイスではないと思うんだよね。
どんなにきれいに見える憧れの場所も、そこに実際に行ったら、パラダイスではないことに気づくと思います。
そんなときに、「自分のパラダイスは別のところにある」と言ってまた環境を変えてもうまくいきません。だって、無条件に幸せになれるパラダイスなんてないんだから。
日本にいようが、どこにいようが、幸せになるには幸せになる努力をする必要があるよね。
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大事なのは、姿勢なんだよね。
今、自分がいる場所でできることの可能性を追求したり、努力する姿勢を持たないまま環境を変えてもうまくいきません。
例えば、就職活動の結果、希望する一流企業に入れずに、だれも知らないような小さな会社に就職した人がいるとします。
「自分は一流企業にふさわしい人間だ。一流企業に入って大きな仕事をしたら、充実した日々を過ごせる」と言って目の前のお仕事にあまり取り組まずに転職活動ばかりしているとします。
万が一、一流企業に入れたとしても、一流企業に入ったとたんに充実した日々を過ごせるかって行ったらそうじゃないと思うんだよね。
だって、目の前の小さなお仕事をおろそかにして、お仕事をえり好みするような姿勢じゃ、いいお仕事ができるとは思えないでしょ?
逆に、小さな会社でも一生懸命お仕事に取り組めば、小さなお仕事の中にも面白いところや実現できるものがあることに気づけて、充実した日々を過ごすことができると思うんだよね。
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誤解しないで欲しいんだけれど、環境を変えるなって言っているわけではないよ。
場合によっては、環境を変えたほうがいい場合もあります。
ただし、そこにいけば無条件に幸せになれる っていうパラダイスのような場所はないんだよね。
どこに行ったって、自分の可能性や、その環境で実現できるものを追及する姿勢を持つ必要があるんだよね。
読んでくれてありがとさん!!